vol. 96
祖母と私と、戦争の話。

prideparade婆星DJ:北原みのり

今週は少し早めに、更新しました。なので、先週の写真がちょっともったいなくて・・・。今週もパレード写真。それにしても。私は毎年毎年パレードに行くのに一度しか歩いたことがありません。ブースの準備で前日から大忙し、そして当日はブースの売り子でてんてこまい。歩きたいなぁ。今年こそ! フロートを出したのは「絶対に歩きたい!」と思ったから。それなのに・・・その晩、私はどうしても行かねばならないところができてしまったのでした。ええ、パレードよりも大事だったんです。だって。東京ドームで「チャングム祭り」があったんですもの・・・。下段の写真は、帰りがけ、原宿の歩道で撮りました。

[OPENING]

「夏」に戦争が終わった、というのは、戦後の日本人のメンタリティにどんな影響を与えているんでしょう。セミがなき、真っ白な光がまぶしい8月の朝。まっすぐに前を見ることができないほどの強い光に包まれる夏の朝。私は祖母のことを思います。私の祖母は今82才。戦争が終わった年に20才を迎え、お腹には私の母がいました。東京の空襲を何度も経験した祖母に、祖母から見える「戦争」について聞きました。

[祖母が語る、祖母の戦争。]

★「戦争が始まったと聞いたとき、どんな気持ちだった?」「防空壕の中はどんな感じだったの?」「何を食べていたの?」「天皇のこと、どう思っていた?」「爆弾は、どんな風に落ちてきたの?」「人の死体を見たときは、何を感じたの?」・・・・祖母に戦争について質問をしました。祖母は、ゆっくりとゆっくりと記憶をたどりながら、話をしてくれました。20才の女が見た、戦争の物語りです。

[ENDING]

★NYのワールドトレードセンターの跡地(グラウンドゼロ)に、ワールドトレードセンターよりも大きなビルが建つと聞きました。「アメリカの威信にかけて」のビル、なわけです。威信・・・。それは誰に必要なものなのでしょうか。