vol. 145
がんばってから死にたいな

婆星DJ:北原みのり

[OPENING]

★「あなた、何をやりたいの?」
31歳の女子にこう聞いたら、「そんなことを聞くのは、私のまわりはミノリさんだけだ」と言われました。仕事をどうしたいのか? どう生きたいのか? 先輩きどりでしつこく聞いていたらしいのですが、ものすごく私は無自覚に「ところで、あなた、何をしたい人なの?」ということを色々な人に聞いているのだということに、改めて気が付きました。

[がんばってから死にたいな]

★「がんばってから死にたいな」。これは中島みゆきの「重き荷を負いて」という曲の一節。・・・この歌が、なぜかずーーっと、ここ1月ほど頭の中をグルグルしているんです。中島みゆきのような50代の女にこう言われると、もうぐうの音も出ない、という気持ちになりますが。

[あなたは何をしたいの?]

★前述の31歳の女子には、逆にこう聞かれました。「みのりさんは、何をしたいの?」 言葉に窮しました。それは、私がしたいことがないから、というのではなく、したいことが分裂気味にありすぎて、さらにそういうことの多くを、自分は叶えられるとか、傲慢にも感じていることに。”努力すれば、叶えられる”と、どこかで私は考えている”世代”の、”性質”の、女なのだな、と。

[ENDING]

★秋葉原で事件をおこした男は、自分のケータイに「女に生まれれば良かった」と打ち込んでいました。今更ながらに、その意味、というものを考える今日この頃です。みなさんは、何に向かって、頑張りたいですか? 今、何をしたいと思いますか?

番組中に出てきたもの

■"重き荷を負いて”■

中島みゆきのアルバム「ララバイSINGER」の中の一曲。けっこう、オッサンが泣いて喜びそうな歌詞ではあるのだけれど、こういう50代の女がいるということは、私には希望。重き荷を負いて 中島みゆき 歌詞情報 – goo 音楽

 

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