婆星DJ:北原みのり
自分の子供の写真集を売っても売れないが、自分の家の猫の写真集は売れるのである。なぜでしょう。基本的には「うちのコ、ワイイでしょ!!!」という親バカで、客観性のなさ、というのはあんまり変わらないような気がするんだけれど。でも、ネコの写真は許される・・・という世間の力を借りて。うちのネコです。ハチ2歳です。毛糸と遊ぶ。
[OPENING]
★今日のテーマは「倖田來未さんの羊水発言」について。人気アーティストの倖田來未さんがラジオ番組に生出演した際、「35歳過ぎたら羊水が腐る」という発言をして、大きな問題になってます。倖田來未さんは芸能活動を自粛し、ニュース番組で謝罪しました。・・・さて、みなさん、この発言、どう感じましたか?
[倖田來未と石原慎太郎]
★石原慎太郎の発言「文明が発明したもので最も有害なものは婆」、柳澤伯夫の「女は産む機会」の後としては、倖田來未の「35歳以上は羊水腐る」発言に動じない私がいます。「何を言うか」よりも、誰が言うか、の方が意味がある。35歳は羊水腐る、を、橋下知事が言ったら大問題としてプラカード持って大阪に参りましょうが、20代の女の発言としたら・・・・。それはまた別の「問題」があるような気がするのよね。
[20代女と30代女の・・・微妙な緊張関係]
★背景にはやはり、女が年を重ねていくことへの「軽蔑」があるように感じる。この年齢差別の根深さは、必ず自分に返ってくるものであるからややこしい。私自身だって、あったと思うもん。20代の私は、30代の女から「若くありたい」とあがき続ける哀しさを感じ、それを残酷にみつめる私の視線に傷つきました。そういう視線は必ず自分に返ってくる。自分を復讐し、呪うような言葉を、年を重ねるごとに、女は吐いてはいやしないか。そんなことを考えます。
[Ending]
★今「妊娠と闘っている」30代後半の女にとっては、「羊水腐る」発言には、小娘の無神経さを感じるだろうと思う。それでも・・・マスコミって、やっぱり不平等。石原慎太郎の婆発言で、あんたら、ここまで大騒ぎしたか? 生意気な20代の女潰しに変化していきそうなバッシングには・・・したくないと思うのだけれども。